ムーンライト(ネタバレ有り)

『僕はこの映画を、声のない人に声を与える映画だと思っている。』(パンフレット…マハーシャラ・アリのインタビューより)

映画「ムーンライト」を観てきました。


この映画、かなりツボにはまった……。


癒されたー。



ムーンライトはアカデミーを取ったのもありますが、何気にずっと気になっていた作品です。

監督…バリー・ジェンキンス。

エグゼクティブプロデューサー…ブラッド・ピット。

簡単にあらすじ…シャロン(あだ名、リトル)は口数の少ない大人しい男の子。麻薬中毒の母親と暮らし、学校ではオカマとからかわれ、いじめっ子達からいじめられる日々を送っている。

ある日、麻薬ディーラーをやっているフアンと言う男に助けられ、シャロンはフアンに様々な事を教えてもらう。

ケヴィンと言う気さくな友達も出来、シャロンは徐々に彼に心を開き、打ち解けて行くが……。


お話は少年→高校生→成人後と三段階に分かれています。


とりあえず、シャロンが良い子過ぎて泣ける。

いじめられてもじっと堪え忍ぶんですね。えらい、けどかわいそう。

マハーシャラ・アリ演じるフアンもめっちゃくちゃ良い人なんです。あんな人に出会えただけでも幸運かなぁと思っちゃいます。

シャロンの母親、ポーラを演じるナオミ・ハリスも良い味出してます。(彼女の撮影期間3日ってすごいですね。)

月明かりの下のシーンとか美しかったです。

私、映画を観る前は下調べもしないし、情報も一切入れないようにしているので最初はマイフレンド・フォーエバーみたいな友情話かな?と思っていたんですが、映画を観た後、おぉ!そうきたか!!と思いました。

これ、20年前とかだったら受け入れられない作品だったかも。

新しい。よくやった!

LALALANDが負けた理由が分かりましたよ。

素晴らしかった!



こういう映画を観ると、偏見とか差別って本当にくだらないなって思います。

白人も黒人も黄色人種も全部一緒。

同性愛者の中にも色んな人がいるし、異性愛者の中にも色んな人がいる。

そんなもので人間性や人の価値なんて決まりません。

みんなコンプレックスの一つや二つあるしね。

みんなお互い様なんです。

何も変わらないんです。何もかも一緒です。

そして、最終的にこの物語が何を根底に表しているかと言えば、やはり、「恋愛」です。

男女だけのものじゃないんだぜ!!





最後に、私がこの映画を観て感じた&言いたい事は、「いじめは犯罪」。

いじめは弱い、畜生にも劣る下等な、低能な連中が一人の、罪の無い人間の人格を破壊し、一生に一度しか無い人生を滅茶苦茶にする、あまりにも惨く残虐な所業です。

大げさじゃないです。

マジでクソですよ、いじめは。

いじめ、ダメ、ぜったい。

Fulgora

こちらは紙名璃絵が運営するブログサイトです。 詩と小説(修行中)、映画の感想や雑記。 好きなものを好きなだけ。

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