裏切る視線 (詩)2017.07.29 09:07決して相容れないだけど一緒にいたい決して相容れないそれでも一緒にいたい決して相容れない側にいたい(孤独なのを誰かで満たしたって、焼け石に水)何度傷つこうが平気愛のような行為嫌な予感がしたやがて終わりが来た時に解るだから、酷く荒廃したものが好きだと気がついた時、もう遅かったんだ涙で...
薄く、灰色に近い、透明の白 (詩)2017.04.12 14:20花冷えの、稜稜とした日眠れる魚は泳いでいく混じりっ気のない、透き通ったラムネの瓶の中に入っているビードロの様な瞳で灰色に近い、白を映し込むほろ苦く感じる風バレンタインでも無いのに微笑み交わす、愛想笑いあなたの様な人を何処かで見たことがあるひとひら、ひとひら舞い落ちる花この感慨は、...
私は医者じゃないけれど(詩)2017.04.06 15:12あのころ傷ついたからこそ気がついた大切なことが沢山ある小さなことだけどとても大切なこと無になってリセットして何もかも知らないこどものように考えすぎる君は杞憂を過ぎてしまうよりも誇らしげに笑っているほうが似合うきっとできるよくなっていく大丈夫成熟してしまったこの世の中で自分にしか体...
映画館(静之助の場合)小説2017.03.24 10:25「映画どん、いんな」「……は?」開口一番、爺さんは俺を見るなりそう言った。「静之助、映画どん、見にいんな!」鹿児島訛りの爺さんの言葉を訳すと、「静之助、映画を見に行くな」と、爺さんは俺にそう言ったのだ。「…意味わかんねぇ。何言ってんの?」「わいは馬鹿か、よかでぇ、きゅは映画どん見...
離した途端嘘になる(詩)2017.03.24 10:15一、二、三言ってしまった途端、意味が無くなるゴミになる言わなくても分かってた奴らが考えている事くらいは穏やかな顔でいれば何でも許されると思うな自分達にとってメリットの有るものと無いものに分けて、最後には私に苦痛を強いる率先して前に進む奴についていく人生なんて嫌だ一、二、三消える足...
軌道無修正(詩)2017.03.11 12:48コードに繋がれていた熱が首筋を伝って全身に流れていくあらかじめ決められた世界操作されて動く表情筋どのカテゴリーに属せばいいのか分からない畏怖、結局は無数字だらけの脳内に日常的要素を溜め込む冷めたコーヒー明るい曲を聴きながら鬱になる本を読むねぇ聞いて私が話そうとすると雑音が流れるの...
cry for the moon (詩)2017.03.01 12:29君のその言葉は僕の肺腑を貫いた静かの海に浮かんだ舟どれだけ智慧を得たとしても臆病なら意味がない呼吸しなければ生きていけない時に自分自身が落とし穴になってしまう月が落ちてきそうな夜入れ替わりの激しい本棚に僕の気持ちも入れておくよ小さな君もうじき来てしまう新しい日地球が凍えて死ぬのな...
赤について(詩)2017.02.21 13:17隣に住んでる女の子は綺麗な髪飾りを付けていた狐百合の様な赤だったお母さんから貰った優しい赤私の貰う赤はいつも恐ろしい夢の様で夕暮れの赤を見ると瞼の辺りが熱くなった私は腕にいくつも赤い筋があったその白い腕に浮かんだ一際目立つ赤い筋を辿り私はまた想起する隣に住んでる女の子は薔薇色の口...
ネイキッドブルー(詩)2017.02.20 11:18この世は塵くずの様だとそう君は酒を飲みながら話す美しさは一過性のものでまるで光の様に過ぎ去ってしまうと状況によって言葉を使い分けるでないと誤解を招くでも誤解って一体何なんだ?水飛沫をかけられたくらい何だっていうんだその水はとても冷たいと怯えて入らなくなるなんて勿体無い子供の頃は濡...
森の奥には、心に棲まう魔物が居る(小説)2017.02.19 02:54眼を覚ますと、土の上に倒れていた。降りしきる雨、服も身体もびしょ濡れで、酷く寒かった。どうやら自分は、何処かの崖にいるらしい。脚が痛い。怪我をしているようだ。花歩は泥にまみれ、動かない自分の脚を見つめる。血が出ている様だ。動かそうとしたら、ひりつく様な痛みが自身を襲う。自分は何故...
二択の世界ーライジングー(小説)2017.02.19 02:49三日間学校を休んだ。午前八時十分。本来ならばもう家を出ていなければいけない時刻だ。乃村永遠子は制服姿で目の前にあるスマホを眺めた。今年高校二年になる彼女は、学校で陰湿な嫌がらせに遭っていた。元来大人しい性格で、気弱な永遠子は、人に話を合わせるのが上手くなく、いつも友達の話に乗るの...
ブログサイトはじめました。2017.02.19 01:48とりあえず、書いた小説を他の場所にも置いてみたかったので、はじめてみました。その他、映画の感想や雑文も書いていきたいと思います。主に星空文庫に詩や小説をあげています。宜しければのぞいてみてください。